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 □WonderFestival 2005 Summer Report□


このレポートはさわたりけんじが「撮りたい」と思った立体だけを掲載するレポートです。

が…

今回はA全部とBの2/3ぐらしかねり歩けていない……
それ以外の、いわゆる”大手”と呼ばれるところの見逃しは無いとはいえ不覚ですな。

まだ見ぬ良いものの撮りはくやしいですが次の機会に。 


今回、各フィギュアへの感想文章はめちゃめちゃ長くなったんで、
アップする前の自己チェックに時間かけました。
 そしてまだもうちょっとあり。 

ボーナスとして写真をクリックすると、大きな画像
130万画素メガピクセルクラスを用意したんで。
大きく見たいという方はぜひクリックをしてみてねってなわけで、はじまりはじまり

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A23-04 みーみゃん 魔法少女隊アルス  シーラ アルス エバ


 
このフィギュアたちを見たときは、もう、あらんかぎりの叫びたかったね、あの場で。 

 「ウオオオオオオーー」っと夜王(ヤングジャンプ)ばりに。 

 その衝動をギリギリで抑えることができたのは、ひとえにこのブースの隣が知人のブースだったからなんだけど(さすがに知人に見られるのは恥ずかしい程度の理性はある)……しかし、叫ぶことは抑えられても興奮はまるで抑えられず馬鹿みたいに手ぶれしまくり、枚数撮りまくり、フォーカスずれまくり……いやもう、なにがなんだか、”とにかくさわっちは落ち着け!”と今なら言いたい。 でも無理だわなー、まじで楽しいモノ見せられちゃうと、理性なんてモノはカケラも残らず空しいものだし。 

 このジオラマ、写真で伝えられてないんですが、実際はすげ−デけえ。  下の写真のフィギュアの机と、本物の椅子の大きさを比べてみればわかるでしょ。 なんかスケール感がオカシイというか、やけに本物の椅子が小さく見えない? スケールを超えたバランス、ディティールを持つフィギュアの妙で、稀にこういった”実際のモノが小さくなったり、大きくなったりする現象”が起こるのだけど、ディティールを省いたキャラクターフィギュアでは、こういった現象はなかなか見れない。 うん、貴重なフィギュアだ。 これは”省いているが省いていない”、その練りこまれたフィギュアのラインが秀逸な証拠だし、机や床のくたびれ感の表現のタイミングの妙が正しく効いている証拠でもあるだろう。
 そしてこういった”巨大さ”をカメラで表現するとき、カメラかじってるなら、40mmあたりの広角気味の焦点域で巨大感を出すもの……なのだけど、興奮しててぜんぜん思いつかねーんですよ、これが。 馬鹿みたいに60mm固定であーでもない、こーでもないと悩むばかり。 アホだ、アホだよオレ! あああ、もったいねえ。 もったいねえおばけでまくり。 1/7ぐらいとのことですが、それが間伸びなく組まれていることに、まず目を引かされ、奪われ、思考停止。 思考再開。 心拍上昇。 コ、コーフン! 体温上昇。 思考停止。 以下ループ、ループ、ループ−………あ”あ”あ”あ”−−−−! 

 で、このフィギュアたち、”すげー楽しそう”で、見ているこっちも楽しくなるでしょう? 

 わたしは少なくともこんなに楽しそうな、生きているフィギュアを他に知らない。 魅力うんぬんって語る前に、彼ら自身が語り、動いているし。 見ているこっちのことなんか意識もしていない自然な、体温すらかんじられるような生命感……なんて飛び越して、ホットケーキの暖かさ、マスタードの辛さ、ハチミツの甘さすら感じてしまう。
 今まで見てきたほとんどのフィギュア、”語りかけてくるようなカメラ目線のフィギュア”も魅力的ですが、”それだけじゃないんだよ”と言ってくれているようです。
 ……わたしは作っているときの人間の気持ちって、作ったものに乗り移ると思うのですが、 そう思うと「1/7フィギュア3体、縦横30cmオーバーのスーパーヘビー級ジオラマ」を、心から楽しく作り、また、表現できることに、そしてみせてくれたことに、今はただただ興奮していまっているんです、多分。 「冷静な心」なんてクソ食らえなのですが、とりあえず、つぎに見る機会があったら、さらにもっともっと見て感じたままを撮りたい。 もっと伝えたい。 興奮したそのままでも、身体が勝手にカメラを正確に動かせるように、もっとカメラの勉強をしたい。 この”もっと、もっと”という気持ちを嘘なく言える……そういうヒトを変えてしまうパワーをフィギュアは持ちえるんだと知ることができて、イチフィギュア製作者として、なんだかとても嬉しかった。 よし、言いたいことは言えた! 次の紹介へ行きましょう。

 

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A01-02 シンセミア  

   トップをねらえ2!  ノノ

 

 写真を撮る際、特殊な感覚がありました……

「この角度で!」

と、一番写真を撮るのに適した角度をフィギュアから訴えられているような感覚……そしてそのとおりに撮ると、見たイメージのままに撮ることができる……そんなかんじ。

よくある角度限定のフィギュアじゃなくて、特殊な写真専用角度があるってかんじ?

うん、よくある角度限定のフィギュアってのは安直で

「あー、この角度なら70点っつーか、見れることは見れるね。 」

ってやつで、”撮る気どころか見る気にもならねー”なのですが、このフィギュアの場合は、

「実際に目で見ているイケてる印象と同じ印象を写真で表現できる。 この角度でなら! 」

という2Dでしか表現できない写真でも、印象として3Dの本物並みにできる、魅力を見せられる撮影角度を持っている、教えてくれる……そんな感じ。 
 写真撮りアシスト機能?っていうか、人間で言えば慣れたモデルさんに、手取り足取り実践で教えてもらってる新人カメラマンな気分でした。

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 A01-02 シンセミア

   魔界天使ジブリール2   聖天使ジブリールアリエス

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 写真を撮っているとき、

”(上で紹介した)ノノと作ったのは同じ方だろうな”

と思ったのですが、ホームページを見たらやはり同じ方でした。

ノノも、このアリエスも共通するのは
”ここから撮ってほしいみたいなモデル的思考”
があること。 

そして、その根源となっている”瞳”の強さ。 

 2つのフィギュアが持つ、この2つの共通項は、原型を作る方の思考の方向性でしょうね。 そんなことを感じるフィギュアははじめてだったので、とても面白く撮ることができました。 撮っていると、違う角度から撮るとまた、まるで違った印象を受けるのですが、それは今後のイベントで皆さん自身の目でお確かめください。

 いやー、スタジオで撮りたいですね、ホント。

 

 

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 □B37-03 春愁堂

  サムライスピリッツ  ナコルル

  いまだに”オオッ”っと思うナコルルを見ることができるとは、世の中は広い、果てしなく。

 

 造形、塗装ともにかんじる冷たさ。

 それは、初代サムライスピリッツのナコルル特有の……串刺し投げに代表される殺人者的、人間にではなく大自然の意思にのみ従う狂信者ナコルルを思いこさせてくれました。 特に、そんなナコルルが好きな自分なんかにはビリビリと響くものがありましたね。 もうストライクのド真ん中。 目のハイライトがないところとか、冷たさを演出する細かさも非常にGOOD♪

 

 撮影時、照明の位置が悪いのかなんなのか、まるでAFが合掌しなかったのが悲しかったなあ……。

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 □B36-02 Ground Zero

   WAGA魔々かぷりちお  メリッサ・セラフィ

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 これは販促用にプリントアウトされていた
ポスターを撮影したものです↓

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 □A17-07 楽子供王国   斬魔大聖デモンベイン ちびエルザver.

 

 

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 □A31-02 Studio Delta Wave

    家族計画  高屋敷末莉

 

 

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 B03-05 SAKURA CIDER

  おねがい☆ツインズ 宮藤 深衣奈

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いわゆる”無理に
目立たせるような要素”がないのに目立つ目立つ。 目の端にチラっと入っただけだったんですが、強引に、グイっと目を引かされて、身体ごと方向転換させられましたよ。

やっぱり”屈託無く、楽しんで作ってる感”の強さって、ヒトを惹きつけるよー。 光ってるもの。

 
造形を見ると元キャラの美衣奈の特徴、高校生だけが持つ絶対の清潔感と、チラチラと見え隠れする色気の混在という高いハードルを、あっさり越えて表現しているのがすばらしい。

次に、”ああ、すごい丁寧だなあ”と思いました。

普通、丁寧な造形というと
”表面処理しやすいラインばかりを採用している”
という、実は手抜きものばかりなんですが、このフィギュアは、丁寧に原画ののラインを再現していて、”本当の丁寧ってこういうのを言うよね”って、言いたい。 

 でもなにか……うん、はじめて新車を買ったとき、ぶつけないようおっかなびっくり運転しているかんじにも近いというか…

”何かを抑えている……”

そんな印象がある。 羽音たらく氏のラインをまず再現するのでいっぱいいっぱいで抑えているのかな……でも、この抑えてる印象って”黙って、頬を真っ赤にして、何かを期待して見上げてる女の子的魅力(なんだかわかりませんというか、キミキス的魅力?)”でもありまして、とても面白かったなあ。

 

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 □A12-15 Echo

    Quartett!(カルテット!) シャルロット・フランシア

 

  塊、固形物では表現しにくい”肌の皮”、この文字通り薄皮一枚の皮膚を”パテ”という塊で表現するために、凹凸差の薄いディティールをこれでもかと極限まで組み込むこまれている。

人間は表皮に覆われているという表現……

それはほんの一瞬、ほんのミリ秒でも油断すれば、簡単に消失してしまうミリ以下のディティールの集合体……細心の注意を持って、しかもしけたうどんこ氏の技術を持ってしても確実に難しい……もちろん無機的な直線などどこにもなく……有機的な複雑にからみあった曲線の組み合わせであるわけで……

 その異常なほどの表面処理の作業量、それを可能とする技術力、集中力……そして何より

”形にする執念”を、賞賛して、賞賛して、賞賛して、なお足りないほど絶賛したい。

 アップ写真の見てかわいさを感じた後、アバラを、おなかのわきを、2の腕を、そして指先を、足先をふくらはぎをフトモモを髪の毛をとにかくみて欲しい。 そしてそれらが技術的自慰に浸るため”技術のための技術”では無く、すべては”かわいいシャルロット”を表現するためにのみ使われている粋なこと粋なこと。 

 最後に、わたしからみると、シャルロット以前とシャルロットでは、しけたうどんこ氏の表現力は別人のように上がったように見えるので、次回作以降、またどれだけ上がっていくのか……正直、楽しみで仕方が無かったり。 未来は楽しみでいっぱいー♪

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A22-06 はぽい処

    オリジナル    出席番号2番 仲本

    ティルナフロウ  デヴィー                 

    ティルナフロウ  チコ                       

 

 一番上のオリジナルのメガネのフィギュアがとにかくいい! どの角度から見ても撮りたくなるような、”製作者の楽しんでる想い”がグッと乗っている素敵なフィギュア。 うわー撮りてえ! 
 たぶん最後に作ったのがメガネ少女だと思うので、次もしも版権モノフィギュアを作ったらどうなるのかなーっと興味があります。 手が慣れてきたからこそ、どっしりと想いの乗ったメガネ少女が作れたのなら、次の版権モノには、もっともっと乗るんじゃないかと思うので。

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A13-01 エポキシパフェ

   水月  香坂アリス

 

 まずこのフィギュア、すっげー小さいです。

ガチャサイズです。

で、ですね、クリックしてアップにして下半身の作りを見てもらえますか? 

 すごいんですよー
 お腹から足、太もも、足先までのラインが。 特に注目したいのが右足のひざ、脛の骨の隠しラインや、左足の太ももからひざ裏への肉のライン。 これらを表現すれば当然、ナマっぽく気持ち悪くなってしまうものですが、このフィギュアでは気持ち悪さをまったく感じさせずに組み込み、むしろ少女らしい柔らかさを実感として感じさせてくれてます……うーん、ここまで見事に3Dの情報を2D的に組み込めるとは……。 こういった常識はずれの作りは上半身、腕でも行われているのですが、おそらくは時間が無かったのか、下半身ほど行えていない。 なのでバランスそのものはいいのに、スケールが足先からお腹までが1/8、胸、腕等の上半身が1/10、顔、髪がガチャサイズとだんだん作りが甘くなっていくみたいな妙な印象に……もったいない。
 つーわけで、次は次こそ、この下半身の作りを上半身、頭の先まですべてに持ってくるようなフィギュアが見てみたい! というか、現状でここまで2Dに3Dを組み込める方は一人もいないので、そういったことが理解できない”古いヒト、お馬鹿なヒト”にアドバイスとかされてつぶれやしないかと勝手に心配してみたり。 や、それだけブッチギリの作りですよ、この下半身。

 

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 というわけで、フィギュアレポ終了。 お疲れ様でした。

原型製作者側からレポートという珍しいものですので、楽しめる方は楽しめたかと。

で、わたしが写真を撮りたくなるフィギュアは

”製作してやる 形にしてやる”

という執念、怨念や

”できたぜ〜 最高だぜ〜”

といった歓喜……
いわゆる製作者の感情が乗っているフィギャアであること……
それだけだったり。

だって 
”うわー、オーラが揺らいで見えるかも…” 
と思っちまうほど念が乗ったフィギュアって最高じゃないですか。

技術ですか? 何それ? 

”作りたいカタチがあり、そこを目指す方”というのは、
写真を見てもらえればわかるとおり、
結果として現在存在しない表現を現実化するための技術を開発したり、
既存の技術を凄まじく研ぎ澄ますことが多い。 
それも”とても多い”と言っていい。

しかしそれでも、しょせんそれは技術的な問題であり、
”念””想い”が乗ることとは直接は関係はないと思う。 

やはり”執念”でしょう、大切なのは。

ま、なにを言っているんだかって言えば、
うちのレポはまるで万人向けじゃないですよって、言いたいだけですが。
それでも公開するのは、わたしの趣味です。 
露出癖ですんで。 

そんなわけで、次回のレポではまた、よろしくお願いしますってかんじで、シメます。

 

テキスト  さわたりけんじ

 

■撮影機材

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カメラはコニカミノルタDiMAGE Z5、そして512MのSDメモリカード。 
これに、ソニーのビデオカム用のトリガーユニットを3脚穴にはめこんで、手ぶれ軽減仕様に。

撮影はすべてノーフラッシュ。 フィギュアの雰囲気まるごと撮るのが好きなので、強力な手ぶれ補正に賭けている。

基本設定は絞り優先AE マクロ設定 レンズ焦点距離62mm(35mm換算) 絞りF4.0 ISO感度200。 
で、シャッタースピードがだいたい1/15秒。 1/15秒未満になる場合のみ、絞りを開放。 撮影時は500万画素で撮影してますが、ホームページ容量を考えて&ノイズ軽減のため、ペイントショッププロ9というソフトで「ノイズ除去→縮小処理」。  
各フィギュアのアップ写真はトリミングで

Z5の特筆できる点は、50mm〜100mmあたりのレンズのゆがみの少なさだろうか。 数値的なレベルは知りませんが、ほんと、見たまんまに写せるかんじ。 色味には癖があるんで、そこまで含めて画に納得できるかどうかは好みにもよるが、原型を作る際の”原型チェック用のカメラ”としては、最適の部類じゃないかと。 原型チェックはモノクロでも構わないわけで、そういった撮影のときに多用しがちなスーパーマクロの焦点域が、60mm代と使いやすいのがグッド。 オートフォーカス精度が若干不安定なのが玉にキズ。

で、イベントで使ってみたところ、危惧されていたそのZ5の弱点”オートフォーカスの精度”は、やっぱりすんごい弱点でした。 正直、ガックリ、ガッカリ。 ひとつのフィギュアを最低5,6枚は撮らないと安心できないことが判明。 2ギガのSDカードでも使って1600枚撮影仕様にして、とにかく数を撮って撮ってーの数打ちするしかなさそう。 フォーカス精度以外の機能はいいんですけど、これじゃイベント最適のカメラとは言えないか。

 

 

■今回、撮り損なってしまったフィギュアリスト……

シャイニングウィザード@沢近  水銀燈
T-TIME     可動セイバー
Unsweet    リオ
h-unit     雛苺
工房金竜   プラムとゼタ

つ、つぎこそ……

 

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